悪性 リンパ腫 生存 率 50 代。 若い人に多い血液のがんホジキンリンパ腫|医療ニュース トピックス|時事メディカル

高倉健さんが闘った病気 悪性リンパ腫の高齢者患者が年々増加傾向にある|健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESS

悪性 リンパ腫 生存 率 50 代

とは、リンパ組織の細胞ががん化することで生じる疾患です。 その原因は未だ不明であり、全身のいたるところで発症し症状が多岐にわたる点が大きな特徴です。 また、小児に発生する悪性リンパ腫である小児リンパ腫は、小児がんのなかでやに次いで3番目に頻度の高い疾患であり、小児若年者にとって重大な疾患といえます。 今回は、山形大学医学部附属病院の三井 哲夫先生に悪性リンパ腫の種類や症状から、成人と小児の悪性リンパ腫の違いまでお話しいただきました。 悪性リンパ腫とは? 原因不明・リンパ組織の細胞ががん化したもの とは、リンパ組織の細胞ががん化することで生じる疾患を指します。 悪性リンパ腫の原因など発症機序は未だ不明ですが、リンパ組織の細胞がその分化過程において、抗原受容体や細胞増殖関連因子に異常を来し、その異常からがん化へと進行し発症すると考えられています。 また、ウイルス感染症が関係するケースがあることや、免疫不全者に発症頻度が多いこともわかっています。 悪性リンパ腫の発生部位は全身に広がっている が発生する部位は、リンパ系組織とリンパ外臓器(節外臓器)の2つに大きく分けられます。 リンパ系組織とは、細菌やウイルスなどの病原体を排除する役割を担う免疫機能を有する組織や臓器のことを指し、リンパ節や胸部付近にある胸腺(きょうせん)、脾臓(ひぞう)、扁桃(へんとう)などの総称です。 一方、リンパ外臓器(節外臓器)とは、骨髄、肺などの臓器を指します。 このうちリンパ系の組織や臓器は全身にあるため、悪性リンパ腫は全身のいたるところで発生する可能性があります。 悪性リンパ腫の分類-非ホジキンリンパ腫・ホジキンリンパ腫 は病理組織によって行う治療が異なるため、いくつかの病型に分類されています。 同一の治療を行う分類として、成熟B細胞性リンパ腫(バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫)、リンパ芽球性リンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫、ホジキンリンパ腫(古典的ホジキンリンパ腫、結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫)と大きく4つの病型群に分けられ、発生頻度も概ねこの順番になっています。 この4つの病型のうちホジキンリンパ腫以外の3つを非ホジキンリンパ腫と総称しています。 成熟B細胞性リンパ腫:バーキットリンパ腫・びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫 成熟B細胞性リンパ腫のなかで多くを占めるバーキットリンパ腫は、その増殖スピードが速いことに加え、リンパ節外病変からも発症するケースがある点が特徴です。 具体的には、腹部腫瘤と腹水で発症する症例が多いですが、他にも喉の扁桃、首のリンパ節、副鼻腔、皮膚、骨髄、骨、中枢神経、性腺等から発症することがあります。 腹部の腸間膜リンパ節が原因で起こったで発症した症例もあります。 びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫はバーキットリンパ腫に似ていますが、骨髄や中枢神経への浸潤(しんじゅん:広がること)頻度が少ない点が特徴です。 リンパ芽球性リンパ腫:T前駆細胞性・B前駆細胞性 リンパ芽球性リンパ腫はT前駆細胞性のものとB前駆細胞性のものに分けられます。 リンパ芽球性リンパ腫は骨髄浸潤が少ない点に加え、局所での再発が多い等の特徴があります。 未分化大細胞型リンパ腫 未分化大細胞型リンパ腫は、成熟B細胞やリンパ芽球性リンパ腫と比較すると、その進行は比較的緩やかであり、進行期で発見されることが多い病型です。 また、ホジキンリンパ腫で多く見られる発熱、体重減少、寝汗などB症状と呼ばれる全身症状を伴うこともあります。 発生部位は縦隔、消化管、骨、皮膚、肝、腎、リンパ節と多岐にわたりますが、骨髄や中枢神経への浸潤は少ない点が特徴です。 ホジキンリンパ腫:古典的ホジキンリンパ腫・結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫 ホジキンリンパ腫は、主にCD30という表面抗原(細胞表面に発現する糖タンパクなどでできた分子)が陽性の古典的ホジキンリンパ腫と、CD30が陰性の結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫に分けられます。 必ず現れるわけでもないですが、お話ししたような発熱、体重減少、寝汗などのB症状(全身症状)を伴うこともある点が特徴でしょう。 また、リンパ節病変から発症することが多く、この場合には腫瘍による局所の圧迫により症状が現れます。 たとえば、肝臓で胆管の閉塞が生じれば黄疸(おうだん)がみられますし、四肢のリンパ管閉塞に伴う浮腫(ふしゅ:むくみ)や気道の圧迫に伴う呼吸困難といった症状です。 末梢性T細胞性リンパ腫や節外性NK細胞性リンパ腫など 他にもリンパ腫のなかでは割合が少ないですが、末梢性T細胞性リンパ腫、節外性NK/T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞性リンパ腫、皮下脂肪組織炎様T細胞性リンパ腫といった稀なタイプもあります。 これらはその頻度が低いために、子どもでは未だその病態が十分にはわかっていません。 リンパ節の腫れなど悪性リンパ腫の症状 お話ししたように、は全身のあらゆる部位に起こり得ますが、組織型により起こりやすい場所、また増殖速度が異なることから症状はさまざまです。 痛みのないリンパ節の腫れ、原因が明らかでない発熱、寝汗、体重減少などはリンパ腫を疑う症状であるでしょう。 また、先に述べたように腫瘤(しゅりゅう)により気道や血管、脊髄(せきずい)などの臓器が圧迫されることで、呼吸困難(気道閉塞)や四肢や顔面の浮腫、麻痺(まひ)などの症状が現れることがあります。 発症年齢や男女比など小児の悪性リンパ腫の特徴 小児のである小児リンパ腫は、小児がんのなかで、に次いで3番目に頻度の高い疾患(2017年現在)であり、小児若年者にとっては重大な疾患といえます。 このため日本では、悪性リンパ腫というと、非ホジキンリンパ腫を指すことが多いようです。 発症の年代は、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫ともに、10代でその頻度が増し、10代後半で特に増加することがわかっています。 ホジキンリンパ腫では、15〜19歳の若年層で発症のピークがみられます。 一方、乳児期の発症はどちらも非常に稀なことが明らかになっています。 男女比は、非ホジキンリンパ腫では2. 5:1と男児に多いことがわかっていますが、ホジキンリンパ腫では男女差はほぼありません。 小児リンパ腫は相対的に増加傾向にある 日本における年間の発症数自体は非ホジキンリンパ腫で100例余り、ホジキンリンパ腫で20例前後と決して多いものではありません。 日本における小児リンパ腫の発症数 2010 2011 2012 2013 2014 非ホジキンリンパ腫 113 109 101 105 108 ホジキンリンパ腫 32 22 16 17 20 (小児血液がん学会疾患登録より) 小児の悪性リンパ腫の発症数は年により多少の増減はあるものの、近年ほぼ横ばいです。 一方、全国で小児人口は急速に減少しています。 このようななかで、発症数が横ばいということは、疾患自体は増加していることを意味しています。 臨床研究のための体制が整い、疫学登録や診断の精度が増しているという可能性もありますが、それを考慮しても人口減に伴い症例数は減少してくるはずです。 発症率増加の理由は定かではありませんが、非常に重大なことで、今後明らかにすべき問題です。 小児と大人の悪性リンパ腫の違い 小児と成人のの大きな違いの一つは、発症数です。 日本では成人の悪性リンパ腫は年間1万例前後発症していますが、小児は120〜150例ほどです。 また、小児の悪性リンパ腫は、細胞回転が速い性質 悪性度が高い一方で抗がん剤が効果的 を有するものが多いといわれています。 一方、成人の場合、低悪性度(進行が遅い一方で薬が効きにくい組織型)と呼ばれるものがその多くを占めます。 治療予後においても、成人と比較して小児リンパ腫は比較的予後が良好です。 小児のホジキンリンパ腫も、日本における10年EFS(無イベント生存期間:再発や病状の悪化、合併症などがなく生存している期間)は80. この予後の違いも小児と成人の悪性リンパ腫の大きな相違点でしょう。

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20代の息子が悪性リンパ腫の疑い

悪性 リンパ腫 生存 率 50 代

そして悪性腫がどんどん増殖していく病気で、白血病同様に血液のがんの代表的なものです。 悪性リンパ腫の10年生存率は平均して60%〜70%前後だといわれています。 悪性リンパ腫は大きく2つに分けることができます。 それは、ホジキン病と非ホジキンリンパ腫ですが、悪性化した細胞の種類によって、さらに細分化することができます。 いずれも10年後の生存率は60%〜70%程度ですが、種類によって病気の経過や治療に対する反応などが異なってきます。 スポンサーリンク ホジキン病は、リンパ球優位型、結節硬化型、混合細胞型、リンパ球減少型の4つに分類され、非ホジキンリンパ腫は、濾胞(ろほう)性リンパ腫、びまん性リンパ腫に分類されます。 原因ははっきりとは解明されていませんが、ウイルスの感染や免疫不全、遺伝子の異常も関わっていると考えられています。 悪性リンパ腫になった場合、10年以上の生存率となると非常に割合が少なくなる病気ですが、10年以上たっても普通の生活をしている方々が存在するというのも事実です。 生存率のことをあまり気にせずにというのは無理かもしれませんがなるべく忘れるように心がけましょう。 そしてお医者さんと二人三脚でしっかりと治療を続けることが大切です。

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私は悪性リンパ腫を患っています。主人は治療を反対しています。

悪性 リンパ腫 生存 率 50 代

超高齢社会となった現在、悪性リンパ腫の患者数は年々増えています。 悪性リンパ腫は病型が極めて多く、進行のスピードや治療法もそれぞれの病型によって異なるのが特徴です。 さらに、全身のあらゆる部位で発症するため、部位に応じた治療選択も大切です。 近年、薬や治療法の開発が大きく前進し、一部の病型のリンパ腫の治療成績は飛躍的進歩をとげています。 悪性リンパ腫の中でも、罹患率が高い病型や新たな治療法が登場してきた4種類の悪性リンパ腫の治療法を解説します。 悪性リンパ腫とは 悪性リンパ腫は、生体の免疫機能を担う白血球の一種であるリンパ球ががん化する病気です。 罹患数は1985年に人口10万人あたり5. 5人だったのが年々増え続け、2010年には18. 7人、2013年には20. 2人にまで増加しています。 ほかのがん種と比べても悪性リンパ腫の増え方は抜きん出ています。 罹患数は、男性のほうが女性より少し多く、発症のピークは70歳代です。 悪性リンパ腫という病名は、リンパ球のがんをまとめた総称で、実際にはさまざまな病型からなっています(表1参照)。 WHO分類(2017年版)では80ほどの病型が示されており、大別すると、病気の発見者の名前にちなんで命名されたホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分けられ、日本では非ホジキンリンパ腫が9割ほどを占めています。 悪性リンパ腫と同じ「血液のがん」である白血病の多くは、血液が作られる過程の未熟な白血球(顆粒球〔好中球、好酸球、好塩基球〕、単球、リンパ球〔Tリンパ球、Bリンパ球など〕)の細胞ががん化するのに対して、悪性リンパ腫では、がん化するのは、成熟したリンパ球がほとんどです(図1参照)。 また、白血病はがん化した細胞が血液によって骨髄中から全身に運ばれるのに対して、悪性リンパ腫は、身体の特定の場所に腫瘤という塊をつくりやすい性質があります。 腫瘤が発生する部位について大まかにいうと、免疫システムの防衛基地であるリンパ節に発生するタイプ、リンパ節の外の胃や骨髄などの臓器(節外臓器)に発生するタイプ、リンパ節と節外臓器の両方に発生するタイプが、それぞれ3分の1ずつあります。 非ホジキンリンパ腫では、無治療の場合の予後(自然史)を予測する臨床分類として、悪性度によって、3つに分類されています。 「低悪性度(インドレントリンパ腫)」はがん細胞の増殖速度が遅く年単位で病気が進行するもの、「中悪性度(アグレッシブリンパ腫)」は月単位で進行するもの、「高悪性度(高度アグレッシブリンパ腫)」は増殖速度が速く週単位で進行するものです。 どの悪性度に分類されるかは、病型ごとにほぼ定められています。 関与が考えられる要因には、遺伝子の異常、免疫亢進や免疫低下などの免疫異常、およびウイルスや細菌の感染がありますが、そのいくつかが次第に蓄積してから発症する「多段階発がん」であることが知られています。 免疫異常による慢性の炎症が発症に関係しているという報告もあります。 自己免疫疾患の1つである橋本病では甲状腺に慢性の炎症が起こりますが、甲状腺のB細胞リンパ腫の患者さんを調べたところ、95%以上が橋本病をもっていたという報告があります。 橋本病の患者さんのうち悪性リンパ腫を発症するのは数%ですが、慢性の炎症から浸潤したリンパ球ががん化することによって悪性リンパ腫が発症することがあると考えられています。 また、かつて国民病といわれた肺結核では、膿胸という胸腔内に膿性液が溜まる病状に至る人が多くいました。 膿胸には手術などの処置が行われますが、遷延した膿胸の慢性炎症から数十年後に胸腔壁にEBウイルス(Epstein Barr Virus)が関与した悪性リンパ腫が発生する例が多く見られたのです。 さらに、胃炎や胃潰瘍を引き起こすピロリ菌感染者の胃壁でも、悪性リンパ腫の危険性が高まることが指摘されています。 最近注目されているのは、慢性関節リウマチと悪性リンパ腫との関係です。 慢性関節リウマチの患者さんは悪性リンパ腫の発症リスクが高くなることが知られています。 特に、慢性関節リウマチの第一選択薬の1つである免疫抑制剤のメトトレキサート(製品名:メソトレキセート、リウマトレックスなど)を服用していると、ときに悪性リンパ腫を発症することが報告され、重篤になると死に至るケースもあります。 メトトレキサート関連の悪性リンパ腫は、メトトレキサートの服用を中止すると数割の患者さんで自然によくなることもわかっています。 したがって、メトトレキサート服用中に発熱したり、リンパ節が腫れた場合などは、医師と相談して服用の中止を検討すべきでしょう。 悪性リンパ腫の症状 悪性リンパ腫は自覚症状によって発見されるケースが少なくありません。 首や脇の下、足の付け根などのリンパ節が、触れるとグリグリとした塊がわかるほどに腫れてきたために医療機関を受診し、悪性リンパ腫が見つかることがあります。 また、健診で腹部や胸部の深い部分のリンパ節が腫れているのが指摘され、悪性リンパ腫が疑われることもあります。 症状としては、発熱、盗汗(寝汗)、体重減少も重要です。 この3つは、「B症状」と呼ばれる悪性リンパ腫の特徴的な全身症状です。 これらの症状がない場合と区別して各ステージは(病期)、B期またはA期と分類されます。 この3つの症状が出るのは、リンパ球の機能の1つに免疫応答があり、免疫応答を調節するときにサイトカインと呼ばれる特殊なタンパク質が放出されるためです。 例えばインフルエンザに罹患したときは、免疫応答によりこのサイトカインが放出され、発熱などの症状が現れます。 ところが、リンパ球のがん化が進むと免疫応答に狂いが生じ、サイトカインが過剰に継続して放出されるようになって発熱、盗汗(寝汗)、体重減少といった持続的な症状があらわれます。 悪性リンパ腫の検査 悪性リンパ腫を疑う場合は、触診、血液検査、造影CT検査などを行います。 最終的に悪性リンパ腫の診断と病型分類を確定するために欠かせないのが、リンパ節や腫瘍の一部を切り取って顕微鏡で観察する生検です。 さらに、正確な組織型を知るためには細胞表面抗原マーカー検査、染色体検査、遺伝子検査も重要です。 病気の勢いや悪性度を調べる検査として、血清LDH(乳酸脱水粗酵素)、CRP(C反応性タンパク)、可溶性インターロイキン2受容体の検査も重要です。 このうちLDHはリンパ球が増殖すると数値が上昇するとともに、悪性度が高い悪性リンパ腫では数値が上がるため、治療方針を決定するうえでも大切な検査といえます。 例えば、初診時にリンパ節が大きく腫れていてもLDHが正常値ならば急いで治療を開始しなくてもよい低悪性度である可能性が高く、また、逆にリンパ節が腫れてLDHも異常な高値を示している場合は高悪性度である可能性を考え、一刻も早く診断して治療を始めるためにそのまま入院することもあります。 最終的な治療方針は、さまざまな検査による正確な病理診断と、病気の広がりや進行度による病期分類(表2参照)にもとづいて、腫瘍の部位や大きさ、全身状態と年齢を考慮のうえ、具体的な治療方法が選択されます。 表2 悪性リンパ腫の病期分類(Lugano分類,2014) 病期 病変部位 節外病変の状態 限局期 I期 1つのリンパ節病変。 または隣接するリンパ節病変の集合 リンパ節病変を伴わない単独の外臓器の病変 II期 横隔膜の同側にある2つ以上のリンパ節病変の集合 リンパ節病変の進展による、限局性かつリンパ節病変と連続性のある節外臓器の病変を伴うI期またはII期 II期bulky bulky(大きい)病変を伴うII期 該当なし 進行期 III期 横隔膜の両側にある複数のリンパ節病変、または脾臓病変を伴う横隔膜の上側の複数のリンパ節病変 該当なし IV期 リンパ節病変に加えて、それとは非連続性のリンパ外臓器の病変 該当なし 各病期はB症状の有無により、BまたはAに分ける 悪性リンパ腫の治療 悪性リンパ腫の治療では、がん化した細胞が有する膜表面の蛋白抗原または増殖するために重要な遺伝子やタンパク質をピンポイントで攻撃する分子標的薬が次々と登場し、従来からの抗癌剤、放射線療法と合わせて効果を上げています。 このため、どの分子標的薬が効くタイプのリンパ腫なのかを見極めることが大切です。 例えば、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL:diffuse large B-cell lymphoma)の治療を劇的に変えたリツキシマブ(製品名:リツキサン)は、Bリンパ球の表面に発現しているCD20抗原というタンパク質に結合する抗体としてつくられた薬剤です。 ほかにも抗CD30抗体とチューブリン毒素を結合させたブレンツキシマブ・ベドチン(製品名:アドセリス)、抗CCR4抗体であるモガムリズマブ(製品名:ポテリジオ)などもあります。 CD20は、B細胞リンパ腫の9割以上で陽性です。 悪性リンパ腫で一番患者数が多いびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫と次に多い濾胞性リンパ腫(FL)に有効であるため、悪性リンパ腫の過半数でリツキシマブが効くことになります。 以下では、代表的な4つの病型について治療法を解説します。 びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL) びまん性大細胞型B細胞リンパ腫は、日本人の非ホジキンリンパ腫の中で3割強を占める最も発生頻度の高い病型です。 現在の標準治療はR-CHOP療法です。 これは、リツキシマブ+シクロホスファミド(製品名:エンドキサン)+ドキソルビシン(製品名:アドリアシン)+ビンクリスチン(製品名:オンコビン)+プレドニゾロン(製品名:プレドニン)を併用する多剤併用療法です。 病期I、II期の限局期と病期III、IV期の進行期とでは治療が異なり、限局期では腫瘍径が10cmを超えるような巨大腫瘤があるかないかでも異なります(図2参照)。 限局期で巨大腫瘤なしの場合は、「R-CHOP療法3コースを行ったあとに放射線治療を行う方法」と、「R-CHOP療法を6~8コースを行う方法」の2つの標準治療があり、効果は同等です。 一般的には、腫瘤のある部位や患者状態によって選択されます。 例えば、のどの周辺の腫瘤では、放射線を照射すると飲食にかかわる口腔内の障害を免れない場合があります。 そのような場合は、放射線を併用しない「R-CHOP療法6~8コース」を選択することがあります。 また、高齢者では、抗がん剤を短期間に抑えて心毒性や末梢神経毒性などの副作用を軽減するため「R-CHOP療法3コース+放射線治療」を選択することもあります。 初回治療で過半数のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の患者さんは治癒します。 寛解になったものの再発した場合と寛解に至らなかった難治性の場合は、サルベージ治療と呼ばれる救援化学療法が行われ、R-CHOPより少し強い薬の併用化学療法が行われます。 この救援療法で効果が認められた比較的若年者(65歳未満程度)の場合、自家造血幹細胞移植併用の大量化学療法を行うことで一部の患者さんは治癒も可能となります。 再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対しては、CAR-T療法(キメラ抗体受容体T細胞療法)という新しい治療法が登場し注目されています。 この治療法は、患者自身の血液からT細胞を採取し、B細胞リンパ腫などで発現するCD19というタンパク質を特異的に認識してがん細胞を攻撃するようにした遺伝子を導入して行う、遺伝子改変T細胞療法です。 米国で昨年、世界で初めて小児を含む25歳以下の再発・難治性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病の治療薬としてチサゲンレクロイセル(製品名:キムリア)が承認され、日本でも今年4月、25歳以下の再発・難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病とともにCD19陽性再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫について承認申請が行われています。 もともと欧米では多く日本では少ないタイプでした。 ここ30年ほどで増加傾向にあり、生活スタイルの欧米化との関連が指摘されています。 濾胞性リンパ腫はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と同じB細胞由来のリンパ腫ですが、一般的に進行が遅いという特徴があり、低悪性度の代表といえます。 このため、治療方針を決めるにあたり、病期で大多数を占める進行期(IIIまたはIV期)の場合に重視されるのは腫瘍の量です(図3参照)。 腫瘍の量で7. 5cm以上のものが1個以上あるとか、3cm以上が3個以上ある、などの高腫瘍量のときはリツキシマブを併用した化学療法を行いますが、低腫瘍量のときは濾胞性リンパ腫と診断がついてもすぐに治療を開始するのではなく、濾胞性リンパ腫による症状や臓器障害をきたすまで無治療で経過観察を行う「ウォッチフル・ウェイティング」がしばしば選択されます。 濾胞性リンパ腫は低悪性度のリンパ腫であり進行はゆっくりなため、低腫瘍量であれば症状も出にくく、無治療でも命にかかわる状況ではないからです。 ただし、ここで注意したいのは、低悪性度のリンパ腫は進行がゆっくりでも治りにくい病気であることです。 中悪性度・高悪性度のリンパ腫は週単位、月単位で病状が進む進行性であるため、治療を開始しても早期に亡くなる患者さんが多いですが、治療が奏効した場合では完治する患者さんが多いです。 低悪性度のリンパ腫では進行がゆっくりであり、治療を行うと病変が消える(完全寛解といいます)こともあるものの、何年か経つと再発します。 診断がついて早く治療を開始しても、症状があらわれてから治療を開始しても再発することに変わりはなく、低腫瘍量の場合はどちらにしても生存期間に差はあまりなく、治らないまま経過することが多いのが特徴です。 治療すれば何かしらの副作用が現れます。 そもそもリンパ腫による症状がない場合は通常の生活が送れるのだから、治療の副作用による支障は避けたいという場合などで、腫瘍量が多くないときは、治癒が望めない濾胞性リンパ腫では無治療経過観察が選択されます。 実際、濾胞性リンパ腫の診断から5年後の段階で治療を開始しなくてもよい患者さんは数割います。 さらに、1割程度の患者さんではそのまま病変が小さくなって、自然寛解していくこともあります。 発症原因として慢性的な炎症反応との関連が指摘されています。 病変の多くは胃に現れ、胃のMALTリンパ腫の場合、胃に感染したヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)による慢性炎症が病気に関与していると考えられています。 このため、胃のMALTリンパ腫ではピロリ菌感染の有無を調べることが重要です。 ピロリ菌検査の結果が陽性で、胃に限局したMALTリンパ腫なら、ピロリ菌の除菌だけで7~8割は長期完全寛解するといわれています。 再生検でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫との境界病変がある場合、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に準じた治療を行う 末梢性T細胞リンパ腫(PTCL) 末梢性T細胞リンパ腫(PTCL:peripheral T-cell lymphoma)は、リンパ球のT細胞ががん化する比較的まれな非ホジキンリンパ腫でいくつかの病型からなり、病気が月単位で進行する中悪性度に分類されています。 基本的な治療は化学療法ですが、B細胞リンパ腫で用いられるリツキシマブはCD20陰性のT細胞リンパ腫では効果が期待できないため、末梢性T細胞リンパ腫ではリツキシマブを除いたCHOP療法が行われます。 ただし、CHOP療法の治療成績は必ずしも良好ではなく、二次治療以降では、臨床試験への参加も治療選択肢の1つとなっている状況です。 そこへ最近、再発または難治性のPTCLについては、フォロデシン(製品名:ムンデシン)、プララトレキサート(製品名:ジフォルタ)、ロミデプシン(製品名:イストダックス)の3つの薬が相次いで承認されました。 このうちフォロデシンは酵素の働きを阻害することでがんを死滅させる経口薬です。 プララトレキサートはがん細胞が必要とする葉酸を作らせないようにすることでがんを死滅させる葉酸代謝拮抗薬であり、ロミデプシンはやはり酵素の働きを阻害することでがんを死滅させる薬です。 いずれの薬も奏効割合は3割前後で、効果はそれほど高いわけではありません。 しかし、これらの薬で寛解になるとかなり長期にわたり寛解を維持している患者さんが少なからずいます。 この点は高齢者に多い病気であるだけに朗報といえるでしょう。

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