エクオール 乳がん。 今週のコラム 74回目 エクオールの乳癌リスク低減効果は証明されていないが、(ホルモン療法による)エストロゲン欠乏症状に対する「安全な対症療法」として期待している。

更年期障害の諸症状の改善に、エクエル

エクオール 乳がん

ホルモン受容体陽性乳がんに対して行われる内分泌療法では、女性ホルモンであるエストロゲンの血中濃度を低下させるため、副作用として更年期障害のような症状が多く発生する。 通常の更年期障害であればホルモン補充療法(HRT)が行われることが多いが、乳がんの内分泌療法中の患者では他の治療選択肢を考えなければならない。 7月に東京都で開催された第27回日本乳癌学会学術総会の日本乳癌学会・日本産科婦人科学会合同パネルディスカッション「乳がん専門医と生殖医療者 HRTと乳がんリスク 妊娠期の乳がんの倫理的問題」では、乳がん患者における妊孕性温存、妊娠期乳がんの倫理的な問題、更年期症状への対策やホルモン補充療法(HRT)の影響について、エキスパートが講演した。 その様子を4回にわたり連載で紹介する。 第3回は、徳島大学産科婦人科学分野講師の加藤剛志氏の講演「ホットフラッシュなどの更年期症状への対策」から。 HRT以外の選択肢に大豆イソフラボンと漢方薬 ホルモン受容体陽性乳がんに対し、さまざまな内分泌療法が行われている。 「乳癌診療ガイドライン 治療編 2018年版」では、例えば術後内分泌療法は、閉経前の女性には選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)のタモキシフェンやLH-RHアゴニスト、LH-RHアゴニストとアロマターゼ阻害薬の併用、閉経後の女性にはアロマターゼ阻害薬やタモキシフェン、SERMのトレミフェンなどが推奨されている。 これらの薬は、5年間から10年間の長期にわたって投与される。 内分泌療法は、化学療法と比べると副作用は軽度であるが、エストロゲンを抑制するため、エストロゲン分泌の低下に関連する症状が観察される。 LH-RHアゴニストではホットフラッシュや関節痛、タモキシフェンではホットフラッシュなど、アロマターゼ阻害薬では関節痛やホットフラッシュ、骨粗鬆症などが問題とされている。 加藤氏は、特にホットフラッシュに焦点を当て、乳がん治療中の対策について解説した。 自然閉経した日本人女性で観察される症状としては、肩こりが最も多く、疲労感、頭痛が続き、ホットフラッシュは4位、発汗は6位と報告されている(JSOG 1997;49:433-39)。 これらの更年期障害の症状への対策については、さまざまなガイドラインが出されている。 一方、「乳癌診療ガイドライン 治療編 2018年」には「内分泌療法によるホットフラッシュに対して、ホルモン補充療法は行うべきではない」と記載されている。 代わりの治療法(代替療法)については、「選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)などの薬物療法の有用性については、さらなる研究の蓄積が期待される」などの記載がある。 漢方薬では、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸が挙げられている。 ただし、推奨度はいずれもC(実施すること等が考慮される)と低い。 また北米閉経学会(NAMS)が挙げている非ホルモン療法による対策では、薬物療法ではSSRIの他、てんかんの治療に使用されるガバペンチン、神経障害性疼痛に使用されるプレガバリン、高血圧に使用されるクロニジンなどが推奨されている。 保険診療となることなども含め、日本の実地臨床での使用の可能性を考えると、大豆イソフラボンと漢方薬が中心となる。 このうち大豆イソフラボンの成分が食品として製品化されている(商品名:エクオール)。 これは、大豆食品に含まれる大豆イソフラボンの成分、ダイゼインが腸内細菌によって代謝されたもの。 エクオールの摂取量の目安は1日あたり10mgとされる。 「エストロゲンと構造が非常に似ているため、類する効果が期待されている」と加藤氏は説明した。 閉経後でホットフラッシュが1日1回以上ある女性160人を対象に、エクオールとプラセボを比較した日本のランダム化比較試験では、エクオールの摂取期間中はホットフラッシュの回数が有意に抑えられ、首や肩のこりも軽減したことが報告されている(J Womens Health 2012;21:92-100)。 また、イソフラボンはエストロゲンと類似の作用があるとされるが、日本人の閉経後の女性を対象としたパイロット試験では、エクオールを摂取しても、血中のエストラジオール(エストロゲンの一種)や卵胞刺激ホルモン(FSH)の濃度に大きな変化はみられず、乳がんの予後に影響しない可能性が示された(Menopause 2011;18:563-74)。 「乳癌診療ガイドライン 疫学・診断編 2018年版」には、「大豆食品、大豆食品に含まれるイソフラボンの摂取が乳癌発症リスクを減少させる可能性がある」とする記載もある。 ただし、イソフラボンにはエストロゲン作用があり、推奨される摂取量の上限が定められていることに留意する必要がある。 加藤氏は「効かないからと倍量に増やしたりせず、通常量を摂取するよう、患者さんには指導しておく必要がある」と話した。 環境の変化によるストレスも症状に大きく影響 また、加藤氏は「通常の更年期障害では、閉経によるホルモンの減少や消失に加え、その人の個性、周辺の環境因子によるストレスなどが複合し、さまざまな症状を起こしていると考えられる」と話した。 50歳前後の女性は、子どもが巣立った喪失感、両親の介護、夫の状況の変化など、周辺を取り巻くさまざまなストレスがかかり、こうした要素も症状に影響する可能性がある。 乳がん患者であれば、自分ががんになり、生命が脅かされる恐怖、家族や仕事、将来に与える影響や不安といった環境の変化が大きなウエートを占めると考えられる。 自然閉経した日本人女性で観察される症状として、不眠やいらいら、抑うつ気分などは上位7位から11位の間にある(JSOG 1997;49:433-39)。 加藤氏らの施設で行った検討では、HRTにより、ホットフラッシュや外陰部の掻痒感、乾燥などは約8割の患者で効果が得られたが、腰痛などの整形学的な症状への効果は2割未満、不眠やいらいら、抑うつ気分といった精神・心理学的な症状への効果は4割程度にとどまっていた。 「HRTが全てに効くというわけではなく、症状の訴えの中には女性ホルモン値の低下とは異なる因子が多々含まれていると考えられる」と加藤氏は説明。 HRTが効かなかったホットフラッシュの2割の患者にも、精神・心理学的なサポートが必要な可能性がある。 精神・心理学的な症状に対し、漢方薬で効果が得られる可能性が示唆されている。 この検討では、HRTで効果が得られない、または十分な改善が得られない女性45人に加味逍遙散を投与したところ、心理学的な症状や、頭痛やめまいなどの血管運動性症状が有意に改善した。 効果が得られた患者では、投与前と比べて不眠や抑うつ症状が有意に改善したことがわかった(J Obstet Gynaecol Res 2013;39:223-28)。 また動物実験では、卵巣を摘出して閉経の状態にしたマウスの恐怖に対する行動を観察し、一定濃度の加味逍遙散を投与することにより、恐怖に対する行動が有意に減少したことが示されている(J Pharmacol Sci. 2016;131:279-83)。 加藤氏は「漢方薬は全般的にエビデンスが乏しい」とした上で、「何かを選ぶとしたら、これらの報告を拠り所として、加味逍遙散を選ぶこともよい選択かもしれない」とした。 過去1カ月間の抑うつ症状から処方を考える、簡単なスクリーニングなども発表されている。 今後、精神・心理学的なサポートに関する検討が進めば、SSRIも十分な根拠がある選択肢となる可能性がある。 SSRIの中では、乳がんの治療に使用されるタモキシフェンの効果への影響が少ない可能性が示されているエスシタロプラムについて、ホットフラッシュの強さや頻度が減弱したとする報告がある(JAMA 2011;305:267-74)。 他の選択肢も含め、治療の幅が広がることが期待される。 さらにNAMSでは催眠療法なども示しているが、内容についての把握は困難で、日本ではほとんど行われていないとみられる。 加藤氏は「何らかの精神的な拠り所があれば、症状が改善する可能性はある。 診療の中で信頼関係を築き、話をするだけでも満足して帰っていただける患者さんもいる。 その中で、エクオール、漢方薬、SSRIなどを試してみる価値があるのではないかと考える」と話した。

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エクオールの効果・効能10選と副作用|乳がんとの関係は?

エクオール 乳がん

卵巣機能の低下の程度の違い• 気質の違い(性格や感性、ストレスの受け止め方)• 生活環境の違い(人間関係、介護問題、肉親の死など)• 生活習慣の違い(バランスの悪い食事、睡眠不足、喫煙、運動不足 など さらに、最近話題になっていることの一つに、体質と食生活の関係があります。 大豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることがよく知られていますが、実は大豆そのものではなく、腸内でイソフラボンから作られる成分「エクオール」に大豆イソフラボンを上回る作用があることが注目されているのです。 しかし、全ての人がこの「エクオール」を産生できる訳ではありません。 エクオールを腸内で産生できるのは日本人で約5割、欧米人で約3割しかいません。 つまり、大豆イソフラボンを摂っても、腸内細菌の違いによってエクオールが産生されず、女性ホルモン様の働きがあまり期待できない人がいるということなのです。 そのため、現在では、サプリメントとしてエクオールそのものを摂れるような製品も作られています。 乳酸菌発酵で作られたエクオール含有食品において更年期の症状の改善に効果を発揮したというデータもあり、更年期の悩みがある女性の一つの選択肢と考えられます。

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更年期障害の諸症状の改善に、エクエル

エクオール 乳がん

エクオールは大豆イソフラボンなどの自然由来の成分ですので、 容量を守っていれば副作用が出るということはまずありません。 たくさん摂取すればその分効果が強まるというわけではありません。 1度に過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼすこともあります。 エクオールはどう選んだらいいの? 飲みすぎた時に出る症状は? 1度に過剰に摂取した場合、胃腸への負担が大きくなることで胃痛や下痢になることもあります。 乳がんや子宮筋腫になる確率が上がる? ホルモン補充療法(HRT)など女性ホルモンのエストロゲンを摂取することで乳がんや子宮筋腫のリスクが高まることはありますが、エクオールの摂取で乳がんのリスクが増えるということはありません。 エクオールの摂取が禁止されている人とは? エクオールは大豆由来成分ですので、大豆アレルギーの方は摂取してはいけません。 また、エクオールサプリの種類によっては乳製品アレルギーやビール酵母アレルギーの方も摂取してはいけない製品もありますので、購入前に必ず含有成分を確認するようにしましょう。 そして妊娠中や授乳中の人は、女性ホルモンに影響を与えるような栄養や成分の摂取はホルモンバランスを崩し胎児に重大な問題を起こしてしまう可能性がありますので摂取できません。 エクオールは医薬品ではなく、自然由来のサプリメント、つまり栄養補助食品ですのでアレルギーや妊娠・授乳中でなければまず副作用の心配はないと言えます。 エクオールはのベストな飲み方は? 1日に10mgを朝、昼、晩に分けて食後に飲むようにするのが効果的な摂り方です。 効果をしっかり実感するには継続的な摂取が必要です。 毎日欠かさずに数ヶ月続けて飲むようにしましょう。 また、飲む際は、水かぬるめのお湯が最適です。

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