提督ss。 【艦これSS】提督「最高練度に達した艦娘が、ことごとく無気力になっている」

【加賀・艦これSS】提督「好嫌度CL?」

提督ss

09 ID:ymAQoNL70 昼時、工廠にて…… 妖精「試作品で1つしかないでしが、良ければお使いください」 妖精「では私はこれで」 瑞鶴「どうするの、コレ……」 メガーネ 加賀「とりあえず私が預かっておきます。 試作品ということなので使用して何が起きるか分からないので。 別に提督が私にどれだけの好意を持っているのかが知りたい訳ではなくあくまで皆さんが使う前に私が危険が無いか確かめるだけであって決して変な理由があるわけではないですので、では」ダッ 金剛「ちょっとマテ」ガシッ 加賀「な、何ですか? 肩の手を離してください」ギロ 金剛「独り占めはずるいネー! 最初は戦艦のワタシが使うデス!」 加賀「チッ」 翔鶴「お二人共落ち着いて下さい。 vip2ch. vip2ch. 50 ID:ymAQoNL70 長門「皆で順番に使えば良いんじゃないのか? 順番なんて早いか遅いかの違いじゃないか。 70 ID:ymAQoNL70 今更あれで凄く言いにくいんだけど……艦娘って何人いてどんな話し方なのか殆ど分からないんだけど、口調とか違ったら気にする? 一応調べてから書くつもりだけど ・・; ついでに最初のレスで書けなかったから全部書く。 ・投稿スペースまったりです。 29 ID:ymAQoNL70 結果。 加賀「雪風……!!」ギリギリ 雪風「ひぅっ」 翔鶴「加賀さん、八つ当たりはダメですよ?」ニコニコ 2 翔鶴 36 加賀 加賀「くっ……!」 夕立「くじ引きって後の方が有利っぽい! 最初で当たる確率は低いっぽい! 最初に引く人達は捨て駒っぽい?」 千代「あっ!」 夕張「あちゃぁー……」 加賀「ぷっ……あら? ごめんなさい、捨て駒さん。 77 ID:ymAQoNL70 とりあえずここまでです。 見てくれた人ありがとう。 08 ID:mnepNzgr0 加賀「では次ですね……次が本番……」ブツブツ 翔鶴「大丈夫よ私、私はできる子……」ブツブツ 金剛「私が必ず最初デース……私が……」ブツブツ 足柄「くじ引きでくじを引く順番を決めるなんて、人が多いから大変ね」 瑞鶴「あの3人は他に比べて特に気合入り過ぎてる感じもするけど……」 足柄「提督の知らないとこでこんな事に」 瑞鶴「まさか本人も自分のことでこんなになるとは思ってないでしょうね」 足柄「あっ、始まるみたいね。 85 ID:mnepNzgr0 加賀「では私は行ってきますね」チラ 金剛翔鶴「……?」 加賀 ニタァ 金剛翔鶴「」プルプル 夕張「最大数値が100だっけ? どれくらいあるんだろうね」 瑞鶴「あの提督でしょ? 20くらいじゃないの?」 夕張「あー……たまに優しいけどね。 本当に極々稀にだけど。 下手すると10もいかないんじゃない?」 瑞鶴「ありえる……」 金剛「あんな性悪女は0以下デス」 翔鶴「ふふ、私以外は皆さん0ですよ」ニコニコ 夕張「勝者が居なくなった途端に……」 瑞鶴「サラッと全員に飛び火したよね」 夕張「もし高かった時の結果が怖い。 81 ID:mnepNzgr0 執務室 コンコン 「失礼します」 提督「……加賀か、何の用だ? 今日の秘書艦は夕張のはずだが?」 加賀「(こちらを見向きもしませんか……まぁいつも通りですが)いえ、何か手伝う事はないかと思いまして」メガネスチャ 提督「無い」 加賀「そうですか」ジィッ 提督「……用が無いなら早く出て行け」 加賀「(数値は……)っ!?!?!?」ガタッ 提督「……? 何を……お前眼鏡なんて掛けてたのか」 加賀「え? あっ、はい。 最近私達の間で流行ってるそうなので」アセアセ 提督「そうか。 86 ID:mnepNzgr0 そうなのか、ありがとう。 56 ID:mnepNzgr0 北上「あっ、戻って来た」 大井「……」 天龍「死人……?」 翔鶴「どうでした? 低かったんですか? 大丈夫ですよ、大井さんには北上さんがいます。 17 ID:mnepNzgr0 数分前執務室 カチャ スッ 提督「……」カキカキ 提督「……」カキカキ 提督「……」カキカキ 提督「……ふぅ、ん、あ゛ー」コシノバシ 大井「……」 提督「っひぉ……!? 22 ID:mnepNzgr0 天龍「次は俺か……」ドキドキ 龍田「あらあら、悪い結果でも落ち込んじゃダメよ?」 天龍「そういうこと言うな! 不安になるだろうが!」 龍田「不安、ね〜」ニヤニヤ 天龍「〜〜〜ッ! もう行く!」 龍田「頑張ってね〜」 執務室 ドンドン 天龍「入るぞ」 提督「なぜお前達は返事を待たずに入ってくるんだ」カキカキ 天龍「へいへい、気を付けるって」 提督「で、何しに来たんだ? さっきから変わり変わりで」カキカキ 天龍「いや、何か手伝うことはないか? 天龍様が手伝ってやるよ!」 提督「無い。 どうだった?」 天龍「いや、それはまぁ、後で……」 龍田「だーめ。 反映に時間掛かるのか…… 赤城「か、加賀、さん?」 加賀「……」カオマッカ 瑞鶴「あれは最初にまず恥ずしさが来てるパターンだ……」 榛名「正直さっきのテンションは榛名も引きました……ザマァみろですね」 瑞鶴「え?」 龍田「あら〜? 天龍ちゃんこんなに高かったの? 良かったじゃない」 天龍「龍田、いまは、今言うのは……」チラ 加賀「な、何で? 私は提督が好き、だから提督も私が好き。

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【加賀・艦これSS】提督「好嫌度CL?」

提督ss

あ、眼鏡を外した大淀さんってレアだよ。 写真撮ればよかった。 まあ無理だけど。 大淀「わざとです」 提督「うん、わかってるよ!」 まったく反省もせず、冷たい眼差しで私を見下ろしてくる。 あ、ちょっとゾクッとした。 大淀「仕方ありませんね。 金剛「提督ー! ただいまデース!」 ずどん! 「ぐっ・・・! ふっ・・・。 おかえり、金剛」 「はいデース!」 ノックどころか、ドアを開けた勢いのまま金剛が抱きついてきた。 足を踏ん張り、全身の筋肉を酷使して金剛を抱きとめる。 男の意地である。 満面の笑みで抱きつく金剛は、ほぼ同じ身長とは思えないほど細く、軽い。 まあ突進力はとんでもないんだけどね。 金剛「提督、私、最高翌練度に達したヨー!」 提督「ああ、よくやってくれた・・・。 おめでとう」ナデナデ 金剛「ん~・・・」スリスリ 抱きしめたまま、金剛の長い髪を撫でる。 すりすりと頬ずりする様は、とても可愛らしい。 提督「今日はゆっくり休んでくれ。 が、それがなにかわからない。 金剛「・・・それだけ、デスか?」 提督「ん? あ、ああ、祝賀会は予定しているが」 それだけ? ほかに何かあるのか? するのか? 金剛「・・・。 ・・・そうデスか」 私の沈黙を肯定と受け取ったのだろう。 打って変って、とぼとぼと退室する金剛を見送る。 扉が閉まる瞬間、隙間から見えた比叡・榛名・霧島の視線が自分に刺さったかと思った。 息が止まったもん」 大淀「・・・」 大淀「ふんっ」 ペチーン 提督「ぶっ!?」 予備動作の無いビンタを、艦娘の身体能力で食らう。 体がねじれた! し、視界がガクガクと揺れている・・・! 提督「なんで・・・?」 大淀「次、いきましょう」 提督「・・・はい」 こちらの非難はまるっと無視された。 だが、逆らえない。 逆らったらヤられる、そう私の妖精が叫んでる。 仕方ない、次、いってみよう。 龍驤「提督ー! 帰ったでー!」 ドアを蹴り開け、龍驤が提督室に飛び込んでくる、いやだからノックしてよね? 私は席を立ち、うずうずしている龍驤近づく。 提督「龍驤お帰り。 最高翌練度おめでとう」 龍驤「うち、やったでー! ほめてほめてー!」 提督「ああもちろん、ほぉーら!」 龍驤を高く抱き上げる。 いわゆる、高い高いだ。 古参の空母として機動艦隊の要だが、なんて軽いんだろう。 龍驤「はい!」 ひとしきり遊んだ後、龍驤が手を出しだす。 龍驤の眼がキラキラと輝き、幻の尻尾がぶんぶん振られているのが見えるようだ。 ふふふ、まったくよくばりさんめ。 懐は少し痛いが、大事な艦娘のためだからね。 龍驤「・・・」 提督「・・・」 何かを言いいたそうに私を見上げてくる。 とりあえず、笑顔でウインクしてみた。 龍驤「ああ・・・、うん・・・、 ありがとうなぁ・・・」 なんだかテンションの下がった龍驤が、静かに退室した。 繰り返すが、艦娘の身体能力でのデコピンである。 眉間に穴が開いてないか、頭蓋骨が割れていないか触診する。 ・・・よかった、大丈夫みたいだ。 大淀「他の方はどうでしたか?」 深ーいため息をついた後、大淀が私を見下ろしてくる。 またゾクゾクする。 なにかに目覚めた気分だ。 提督「うーん、鳳翔さんや明石はあんまり変わらなかったと思うよ。 店や工廠が一種間くらい開かなかったのがちょっと困ったが」 提督「曙は「クソがっ!」って思いっきり噛み付いてきたけど、あいつはいつも怒ってるしね」 提督「大井と北上は「ふーん」ってクールに去った後、勝手に出撃して魚雷をボカボカ撃ってたよ」 提督「一航戦と五航戦は、飯も食べずにずっと波止場で海を眺めていたらしい」 提督「あとは・・・」 大淀「ええ、ええ、覚えてますとも」 大淀「みんな、私はすぐ横で見ていましたから」 大淀が大きく首を振りながら、次を促す。 可愛い。 叢雲「怪我で入渠した分、みんなより遅れたけど・・・、ようやくだわ」 提督「うん、おめでとう。 そして、ありがとう」 叢雲「・・・」ドヤァァァ 無言で胸を張る叢雲。 ドヤ顔が似合うトップ5とかあったら、余裕でランクインするよね。 叢雲「はい、もらってあげるわ!」 胸を張って手を差し出してくる。 動けない。 不安げに私を見上げる叢雲、こんな弱弱しい彼女ははじめて見る。 叢雲「ねえ、お願いよ・・・。 本当に、私じゃ、ない、の?」 提督「・・・」 小さな体を縮こまらせて、声を詰まらせて訴えてくる。 だが、わからない。 何が欲しいんだ? 何を渡せばいいんだ? ぽろり 叢雲「っ・・・、もういいわよっ!」 流れ出した涙をぬぐうこともせず、駆け去っていった。 私は追いかけようとしたが・・・、追いかけて、追いついて、どうすればいいんだ? その迷いから結局、彼女を追うことは出来なかった。 なんというか・・・、ふんばれないというか」 大淀「気合でひっくり返していた戦局で、順当に負けているだけです」 提督「・・・練度は最高なんだ。 なぜこうなった?」 大淀「本当にわからないんですか?」 提督「大淀さん、貴方は転籍で来られた方だ。 私ではわからないことも、わかるのではないですか?」 大淀「・・・わかりました」 大淀がなにかの設備のスイッチを押したように見えた。 提督が秘書艦を選ばないから、本部からほぼ押し付けるようにですが」 提督「あー、うん、ごめんなさい。 でも、感謝してます」 大淀「いえ、それは構いません。 よくしてもらってますし」ニコッ 私は秘書艦を選ばなかった。 鎮守府の規模が小さければそれでよかった。 だが、徐々に業務が滞り、それでも秘書艦を選ばなかった私に、本部は強制的に大淀を着任させた。 大淀「秘書艦をしていて、思ったことがあります。 そもそも、軍人ですらなかった。 ある日突然、「適性がある」というだけで半強制的に提督にされただけの一般人だ。 そんな状態だから、教練もまともに聞く気になれず、そのせいで成績最低、その結果が僻地への赴任だった。 提督「あー・・・」 着任後も、サボりっぱなしだった。 艦娘も鬱陶しいだけだった。 だから、適当に計画し、適当に命令して、適当に出撃させた。 その結果が艦隊壊滅、出撃した全員の大破帰還という結果だった。 今思えば、轟沈しなかっただけでも奇跡だと思う。 なのに、帰還した艦娘は誰も私を責めなかった。 それどころか、旗艦の金剛は私に謝ったのだ! 預かった皆に怪我をさせてごめんなさい、と。 私は泣いた。 自分は何をしていたんだ? こんな一所懸命な女の子たちに、何をさせた? 私こそすまない、生きて帰ってくれてよかった、すまない、ありがとう。 皆で抱き合って泣いた。 大声で泣いた。 その時が、私の本当の意味での着任だった。 本部からの危険な命令は拒否、無視。 練度を高め、安全な任務のみをこなす。 皆の、あんな悲しげな顔を見たくはないから。 戦う宿命を背負っているとはいえ、泣かせたくはなかった。 提督「読んで、ない」 大淀「任務も、日勤のものばかり」 提督「はい」 高速修復材と資材の備蓄以外に興味はなかったから。 航空機を使った偵察や攻撃を行う、艦隊の要として、常に前線に立った。 先制攻撃による敵戦力の削減、これにより劇的に被害が減った。 だが、徐々にその効果が下がった。 理由ははっきりしている。 自分達が軽空母であること。 搭載機が少なすぎるのだ。 提督は言う。 「お前たちのおかげで助かっている」と。 敵陣深く進むことができなくても、笑顔で迎えてくれた。 全力を尽くす。 でも、足りない。 だから、自分のコネを最大限に利用して、正規空母に来てもらった。 赤城と加賀だ。 なぜか一緒に翔鶴と瑞鶴も来たが。 それでも自分たちは前線のままだ。 「龍驤と鳳翔さんが行ってくれないと、安心できないよ」 あの照れ笑いに、自分たちはやられたのだと思う。 ほめてほめて、と甘える至福の時間。 自分の店で肩を寄せ合い、酌をし合う小さな幸せ。 多数の搭載機による集中攻撃で貫けない海域など無かった。 後輩が着任した。 新型故の高性能ながら、練度不足による未熟も目立った。 心配だった。 慢心は良くないと厳しく指導した結果、嫌われてしまった。 好かれるのは仕方ないと諦めた。 でも指導はやめなかった。 心配だったからだ。 ある作戦で奇襲を受けた。 偵察を疎かにした結果だろう。 慢心していたのは自分だったのだ。 そして修復できない被害を受けた。 赤城は片目の視力を大きく下げ、加賀は搭載機の減少。 退役を促された。 もう、役立たずだった。 そんな時、旧友からの手紙が届いた。 助けて欲しい、と。 逃げるように転任した。 正規空母としての戦果には到底足りない。 だが、それを責めることも無く、提督は照れ笑いで労ってくれる。 「貴方達のおかげで、本当に助かっていますよ」 朽ちるしかなかったこの体に、新しい居場所をくれた。 その恩は返したい、返さなければ、返させろ。 その笑顔もついでにいただきます。 赤城「行きましょう」 加賀「そうね、さすがに気分が高揚します」.

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あ、眼鏡を外した大淀さんってレアだよ。 写真撮ればよかった。 まあ無理だけど。 大淀「わざとです」 提督「うん、わかってるよ!」 まったく反省もせず、冷たい眼差しで私を見下ろしてくる。 あ、ちょっとゾクッとした。 大淀「仕方ありませんね。 金剛「提督ー! ただいまデース!」 ずどん! 「ぐっ・・・! ふっ・・・。 おかえり、金剛」 「はいデース!」 ノックどころか、ドアを開けた勢いのまま金剛が抱きついてきた。 足を踏ん張り、全身の筋肉を酷使して金剛を抱きとめる。 男の意地である。 満面の笑みで抱きつく金剛は、ほぼ同じ身長とは思えないほど細く、軽い。 まあ突進力はとんでもないんだけどね。 金剛「提督、私、最高翌練度に達したヨー!」 提督「ああ、よくやってくれた・・・。 おめでとう」ナデナデ 金剛「ん~・・・」スリスリ 抱きしめたまま、金剛の長い髪を撫でる。 すりすりと頬ずりする様は、とても可愛らしい。 提督「今日はゆっくり休んでくれ。 が、それがなにかわからない。 金剛「・・・それだけ、デスか?」 提督「ん? あ、ああ、祝賀会は予定しているが」 それだけ? ほかに何かあるのか? するのか? 金剛「・・・。 ・・・そうデスか」 私の沈黙を肯定と受け取ったのだろう。 打って変って、とぼとぼと退室する金剛を見送る。 扉が閉まる瞬間、隙間から見えた比叡・榛名・霧島の視線が自分に刺さったかと思った。 息が止まったもん」 大淀「・・・」 大淀「ふんっ」 ペチーン 提督「ぶっ!?」 予備動作の無いビンタを、艦娘の身体能力で食らう。 体がねじれた! し、視界がガクガクと揺れている・・・! 提督「なんで・・・?」 大淀「次、いきましょう」 提督「・・・はい」 こちらの非難はまるっと無視された。 だが、逆らえない。 逆らったらヤられる、そう私の妖精が叫んでる。 仕方ない、次、いってみよう。 龍驤「提督ー! 帰ったでー!」 ドアを蹴り開け、龍驤が提督室に飛び込んでくる、いやだからノックしてよね? 私は席を立ち、うずうずしている龍驤近づく。 提督「龍驤お帰り。 最高翌練度おめでとう」 龍驤「うち、やったでー! ほめてほめてー!」 提督「ああもちろん、ほぉーら!」 龍驤を高く抱き上げる。 いわゆる、高い高いだ。 古参の空母として機動艦隊の要だが、なんて軽いんだろう。 龍驤「はい!」 ひとしきり遊んだ後、龍驤が手を出しだす。 龍驤の眼がキラキラと輝き、幻の尻尾がぶんぶん振られているのが見えるようだ。 ふふふ、まったくよくばりさんめ。 懐は少し痛いが、大事な艦娘のためだからね。 龍驤「・・・」 提督「・・・」 何かを言いいたそうに私を見上げてくる。 とりあえず、笑顔でウインクしてみた。 龍驤「ああ・・・、うん・・・、 ありがとうなぁ・・・」 なんだかテンションの下がった龍驤が、静かに退室した。 繰り返すが、艦娘の身体能力でのデコピンである。 眉間に穴が開いてないか、頭蓋骨が割れていないか触診する。 ・・・よかった、大丈夫みたいだ。 大淀「他の方はどうでしたか?」 深ーいため息をついた後、大淀が私を見下ろしてくる。 またゾクゾクする。 なにかに目覚めた気分だ。 提督「うーん、鳳翔さんや明石はあんまり変わらなかったと思うよ。 店や工廠が一種間くらい開かなかったのがちょっと困ったが」 提督「曙は「クソがっ!」って思いっきり噛み付いてきたけど、あいつはいつも怒ってるしね」 提督「大井と北上は「ふーん」ってクールに去った後、勝手に出撃して魚雷をボカボカ撃ってたよ」 提督「一航戦と五航戦は、飯も食べずにずっと波止場で海を眺めていたらしい」 提督「あとは・・・」 大淀「ええ、ええ、覚えてますとも」 大淀「みんな、私はすぐ横で見ていましたから」 大淀が大きく首を振りながら、次を促す。 可愛い。 叢雲「怪我で入渠した分、みんなより遅れたけど・・・、ようやくだわ」 提督「うん、おめでとう。 そして、ありがとう」 叢雲「・・・」ドヤァァァ 無言で胸を張る叢雲。 ドヤ顔が似合うトップ5とかあったら、余裕でランクインするよね。 叢雲「はい、もらってあげるわ!」 胸を張って手を差し出してくる。 動けない。 不安げに私を見上げる叢雲、こんな弱弱しい彼女ははじめて見る。 叢雲「ねえ、お願いよ・・・。 本当に、私じゃ、ない、の?」 提督「・・・」 小さな体を縮こまらせて、声を詰まらせて訴えてくる。 だが、わからない。 何が欲しいんだ? 何を渡せばいいんだ? ぽろり 叢雲「っ・・・、もういいわよっ!」 流れ出した涙をぬぐうこともせず、駆け去っていった。 私は追いかけようとしたが・・・、追いかけて、追いついて、どうすればいいんだ? その迷いから結局、彼女を追うことは出来なかった。 なんというか・・・、ふんばれないというか」 大淀「気合でひっくり返していた戦局で、順当に負けているだけです」 提督「・・・練度は最高なんだ。 なぜこうなった?」 大淀「本当にわからないんですか?」 提督「大淀さん、貴方は転籍で来られた方だ。 私ではわからないことも、わかるのではないですか?」 大淀「・・・わかりました」 大淀がなにかの設備のスイッチを押したように見えた。 提督が秘書艦を選ばないから、本部からほぼ押し付けるようにですが」 提督「あー、うん、ごめんなさい。 でも、感謝してます」 大淀「いえ、それは構いません。 よくしてもらってますし」ニコッ 私は秘書艦を選ばなかった。 鎮守府の規模が小さければそれでよかった。 だが、徐々に業務が滞り、それでも秘書艦を選ばなかった私に、本部は強制的に大淀を着任させた。 大淀「秘書艦をしていて、思ったことがあります。 そもそも、軍人ですらなかった。 ある日突然、「適性がある」というだけで半強制的に提督にされただけの一般人だ。 そんな状態だから、教練もまともに聞く気になれず、そのせいで成績最低、その結果が僻地への赴任だった。 提督「あー・・・」 着任後も、サボりっぱなしだった。 艦娘も鬱陶しいだけだった。 だから、適当に計画し、適当に命令して、適当に出撃させた。 その結果が艦隊壊滅、出撃した全員の大破帰還という結果だった。 今思えば、轟沈しなかっただけでも奇跡だと思う。 なのに、帰還した艦娘は誰も私を責めなかった。 それどころか、旗艦の金剛は私に謝ったのだ! 預かった皆に怪我をさせてごめんなさい、と。 私は泣いた。 自分は何をしていたんだ? こんな一所懸命な女の子たちに、何をさせた? 私こそすまない、生きて帰ってくれてよかった、すまない、ありがとう。 皆で抱き合って泣いた。 大声で泣いた。 その時が、私の本当の意味での着任だった。 本部からの危険な命令は拒否、無視。 練度を高め、安全な任務のみをこなす。 皆の、あんな悲しげな顔を見たくはないから。 戦う宿命を背負っているとはいえ、泣かせたくはなかった。 提督「読んで、ない」 大淀「任務も、日勤のものばかり」 提督「はい」 高速修復材と資材の備蓄以外に興味はなかったから。 航空機を使った偵察や攻撃を行う、艦隊の要として、常に前線に立った。 先制攻撃による敵戦力の削減、これにより劇的に被害が減った。 だが、徐々にその効果が下がった。 理由ははっきりしている。 自分達が軽空母であること。 搭載機が少なすぎるのだ。 提督は言う。 「お前たちのおかげで助かっている」と。 敵陣深く進むことができなくても、笑顔で迎えてくれた。 全力を尽くす。 でも、足りない。 だから、自分のコネを最大限に利用して、正規空母に来てもらった。 赤城と加賀だ。 なぜか一緒に翔鶴と瑞鶴も来たが。 それでも自分たちは前線のままだ。 「龍驤と鳳翔さんが行ってくれないと、安心できないよ」 あの照れ笑いに、自分たちはやられたのだと思う。 ほめてほめて、と甘える至福の時間。 自分の店で肩を寄せ合い、酌をし合う小さな幸せ。 多数の搭載機による集中攻撃で貫けない海域など無かった。 後輩が着任した。 新型故の高性能ながら、練度不足による未熟も目立った。 心配だった。 慢心は良くないと厳しく指導した結果、嫌われてしまった。 好かれるのは仕方ないと諦めた。 でも指導はやめなかった。 心配だったからだ。 ある作戦で奇襲を受けた。 偵察を疎かにした結果だろう。 慢心していたのは自分だったのだ。 そして修復できない被害を受けた。 赤城は片目の視力を大きく下げ、加賀は搭載機の減少。 退役を促された。 もう、役立たずだった。 そんな時、旧友からの手紙が届いた。 助けて欲しい、と。 逃げるように転任した。 正規空母としての戦果には到底足りない。 だが、それを責めることも無く、提督は照れ笑いで労ってくれる。 「貴方達のおかげで、本当に助かっていますよ」 朽ちるしかなかったこの体に、新しい居場所をくれた。 その恩は返したい、返さなければ、返させろ。 その笑顔もついでにいただきます。 赤城「行きましょう」 加賀「そうね、さすがに気分が高揚します」.

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