スワンガンツ カテーテル と は。 スワンガンツカテーテル患者を受け持つ際に看護師が注意するべきこととは?|ハテナース

看護必要度「動脈圧測定」「中心静脈圧測定」「肺動脈圧測定」2018年改定

スワンガンツ カテーテル と は

1、スワンガンツカテーテルとは 出典: スワンガンツカテーテルとは、患者の心機能を正確に把握するためのカテーテルです。 心不全やショックなどで、心機能が低下している患者に使用して、心内圧や心拍出量、酸素飽和度を計測します。 「スワンガンツカテーテル」という名称は、エドワーズライフサイエンス社の商品名で、肺動脈カテーテルや右心カテーテルと呼ばれることもあります。 スワンガンツカテーテルは検査のために一時的に挿入し、心内圧等を計測したら、すぐに抜去することもありますが、心筋梗塞からの蘇生後などの重症患者の場合はカテーテルを一定期間挿入したままにして、持続的に心機能を計測するケースもあります。 2、スワンガンツカテーテルの挿入方法 スワンガンツカテーテルは、通常はX線透視下ではなく、ベッドサイドで行います。 挿入部位は内頸静脈、鎖骨下静脈、上腕静脈、大腿静脈からアプローチするのが一般的です。 圧波形を確認し、肺動脈楔入圧を測定できたら、バルーン膨張用のバルブからシリンジを外して、自然にバルーンを萎ませる。 10.右心房や右心室でカテーテルにたるみが出ないように、2~3センチ引き戻す 11.留置する場合は、X線で先端部位を確認し、固定する 3、スワンガンツカテーテルの波形と測定する圧 スワンガンツカテーテルでは、心内圧と心拍出量(CO)、酸素飽和度の3つを測定することができますが、心内圧には次の4つあります。 ・肺動脈楔入圧(PCWP) ・肺動脈圧(PAP) ・右心圧(RVP) ・右房圧(RAP) これらの圧は、それぞれ波形が違いますし、基準値も異なります。 それぞれの波形を覚えておくことで、挿入中にはカテーテルの先端がどこにあるかがわかりますし、正しく計測できているかを確認することができるのです。 肺動脈楔入圧は左心房の圧を反映していますので、左心系の心機能の評価ができます。 収縮期の圧が高くなると、肺高血圧症の疑いがあります。 右室の前負荷、つまり循環血液量の指標になります。 右房圧が上昇すると右心不全や心タンポナーデの疑いがあり、平均圧が低下すると循環血液量の減少や脱水が疑われます。 3-1、フォレスター分類の指標 スワンガンツカテーテルで測定できる4つの心内圧の中でも、最も重要なのが肺動脈楔入圧です。 肺動脈楔入圧は、心不全の程度を把握するフォレスター分類の指標になっています。 出典:(信州メディビトネット) フォレスター分類とは肺動脈楔入圧と心計数(CI)を指標にして、心不全の程度を把握するためのものです。 心係数とは心拍出量(CO)を体表面積で割ったものです。 CI=2. 4、スワンガンツカテーテルの合併症 スワンガンツカテーテルは、心機能を評価できるというメリットはあるものの、心臓にカテーテルを挿入し、場合によっては留置しますので、合併症が起こるリスクがあります。 特に、肺高血圧症や高齢、低体温法や抗凝固剤を用いた心臓手術、カテーテルの遠位移動などは、肺動脈破裂のリスクを高めます。 また、カテーテル先端の心筋への刺激により、右脚ブロックや完全房室ブロックが生じることがあります。 スワンガンツカテーテルを留置している患者は心機能が低下していて、全身状態が不良ですので、カテーテル感染を起こすと致命傷になることがあります。 カテーテル感染は72時間以上挿入していると、そのリスクが大幅にアップすることがわかっていますので、72時間以内には抜去するようにしなければいけません。 特に、鎖骨下静脈からのアプローチの場合には、気胸を起こすリスクが高くなります。 血栓ができると、脳梗塞等を引き起こしたり、静脈炎の原因になります。 また、血小板が減少することで、出血傾向が見られるようになります。 5、スワンガンツカテーテルの看護のポイント スワンガンツカテーテルを挿入している患者への看護のポイントを説明していきます。 ・挿入中は不整脈や気胸などの合併症が起こる可能性があるため、心電図やSpO2などのモニタリングを行い、観察をしていく。 ・スワンガンツカテーテルを挿入する時には、心タンポナーデなどのリスクがあるため、緊急カートを用意しておく。 スワンガンツカテーテルは仕組みがやや複雑で、苦手意識を持っている看護師も多いと思いますが、きちんと理解しておかないと、異常の早期発見につながりません。 スワンガンツカテーテルを挿入・留置する患者は重篤な状態であることが多いので、スワンガンツカテーテルについて正しく理解して、適切な看護ができるようにしておきましょう。

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スワンガンツカテーテルの看護|挿入方法、波形や圧、合併症、看護のポイント

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そうしてバルーンが進まなくなった地点、 つまりバルーンによって肺動脈の血流が遮断された状態の圧、それが楔入圧です。 その状態で僧帽弁が開いた時はさらに 左まで遮るものがなくなるので、左の拡張期終末圧と等しくなります。 このことから肺動脈楔入圧は左の容量、圧負荷を評価する指標となります。 要するにSvO2の決定因子というのは この計算式に出てくる4因子: 動脈血酸素飽和度、酸素消費量、ヘモグロビン値、心拍出量 なわけですね。 この中で動脈血酸素飽和度とヘモグロビン値と心拍出量は血ガスやSGなどで測定できます。 動脈血酸素飽和度、ヘモグロビン値、心拍出量のどれかが異常値なせいでSvO2も異常値になっているのなら、その原因となっているところを改善したらいいわけです。 そして、動脈血酸素飽和度、ヘモグロビン値、心拍出量が正常なのにSvO2が低下していたら 組織での酸素消費量が大きいということ、 逆に動脈血酸素飽和度、ヘモグロビン値、心拍出量が正常なのにSvO2が上昇していたら 組織の酸素消費量が小さいと評価できます。 SvO2が異常値であったら、これらの因子のなにが原因かを判断し、組織の酸素化を評価することができるのです。 最終問題 肺動脈まとめ 2回にわたる肺動脈の勉強を振り返って解いてみましよう! ******** 肺動脈モニタリングの有用性について誤っているのはどれか。 (2つ選択) 1)肺動脈の熱希釈法による心拍出量測定は信頼性が高い 2)肺動脈収縮期圧は左心機能評価に有用である 3)連続心拍出量測定はリアルタイムで有用性が高い 4)中心静脈酸素飽和度測定は体酸素需給バランスを把握できるため有用である 5)ペーシング機能を持ち合わせた肺動脈もある ******** 答えは2と3でした! 2は肺動脈楔入圧か、左心拡張期終末圧と書かれていれば正解でした。 3は前回の記事で、リアルタイムではなくタイムラグがあると勉強しましたね。

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肺動脈カテーテル

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1、スワンガンツカテーテルとは 出典: スワンガンツカテーテルとは、患者の心機能を正確に把握するためのカテーテルです。 心不全やショックなどで、心機能が低下している患者に使用して、心内圧や心拍出量、酸素飽和度を計測します。 「スワンガンツカテーテル」という名称は、エドワーズライフサイエンス社の商品名で、肺動脈カテーテルや右心カテーテルと呼ばれることもあります。 スワンガンツカテーテルは検査のために一時的に挿入し、心内圧等を計測したら、すぐに抜去することもありますが、心筋梗塞からの蘇生後などの重症患者の場合はカテーテルを一定期間挿入したままにして、持続的に心機能を計測するケースもあります。 2、スワンガンツカテーテルの挿入方法 スワンガンツカテーテルは、通常はX線透視下ではなく、ベッドサイドで行います。 挿入部位は内頸静脈、鎖骨下静脈、上腕静脈、大腿静脈からアプローチするのが一般的です。 圧波形を確認し、肺動脈楔入圧を測定できたら、バルーン膨張用のバルブからシリンジを外して、自然にバルーンを萎ませる。 10.右心房や右心室でカテーテルにたるみが出ないように、2~3センチ引き戻す 11.留置する場合は、X線で先端部位を確認し、固定する 3、スワンガンツカテーテルの波形と測定する圧 スワンガンツカテーテルでは、心内圧と心拍出量(CO)、酸素飽和度の3つを測定することができますが、心内圧には次の4つあります。 ・肺動脈楔入圧(PCWP) ・肺動脈圧(PAP) ・右心圧(RVP) ・右房圧(RAP) これらの圧は、それぞれ波形が違いますし、基準値も異なります。 それぞれの波形を覚えておくことで、挿入中にはカテーテルの先端がどこにあるかがわかりますし、正しく計測できているかを確認することができるのです。 肺動脈楔入圧は左心房の圧を反映していますので、左心系の心機能の評価ができます。 収縮期の圧が高くなると、肺高血圧症の疑いがあります。 右室の前負荷、つまり循環血液量の指標になります。 右房圧が上昇すると右心不全や心タンポナーデの疑いがあり、平均圧が低下すると循環血液量の減少や脱水が疑われます。 3-1、フォレスター分類の指標 スワンガンツカテーテルで測定できる4つの心内圧の中でも、最も重要なのが肺動脈楔入圧です。 肺動脈楔入圧は、心不全の程度を把握するフォレスター分類の指標になっています。 出典:(信州メディビトネット) フォレスター分類とは肺動脈楔入圧と心計数(CI)を指標にして、心不全の程度を把握するためのものです。 心係数とは心拍出量(CO)を体表面積で割ったものです。 CI=2. 4、スワンガンツカテーテルの合併症 スワンガンツカテーテルは、心機能を評価できるというメリットはあるものの、心臓にカテーテルを挿入し、場合によっては留置しますので、合併症が起こるリスクがあります。 特に、肺高血圧症や高齢、低体温法や抗凝固剤を用いた心臓手術、カテーテルの遠位移動などは、肺動脈破裂のリスクを高めます。 また、カテーテル先端の心筋への刺激により、右脚ブロックや完全房室ブロックが生じることがあります。 スワンガンツカテーテルを留置している患者は心機能が低下していて、全身状態が不良ですので、カテーテル感染を起こすと致命傷になることがあります。 カテーテル感染は72時間以上挿入していると、そのリスクが大幅にアップすることがわかっていますので、72時間以内には抜去するようにしなければいけません。 特に、鎖骨下静脈からのアプローチの場合には、気胸を起こすリスクが高くなります。 血栓ができると、脳梗塞等を引き起こしたり、静脈炎の原因になります。 また、血小板が減少することで、出血傾向が見られるようになります。 5、スワンガンツカテーテルの看護のポイント スワンガンツカテーテルを挿入している患者への看護のポイントを説明していきます。 ・挿入中は不整脈や気胸などの合併症が起こる可能性があるため、心電図やSpO2などのモニタリングを行い、観察をしていく。 ・スワンガンツカテーテルを挿入する時には、心タンポナーデなどのリスクがあるため、緊急カートを用意しておく。 スワンガンツカテーテルは仕組みがやや複雑で、苦手意識を持っている看護師も多いと思いますが、きちんと理解しておかないと、異常の早期発見につながりません。 スワンガンツカテーテルを挿入・留置する患者は重篤な状態であることが多いので、スワンガンツカテーテルについて正しく理解して、適切な看護ができるようにしておきましょう。

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