鈴木みそ。 “Amazon読み放題”で個人作家はこれだけ稼いだ 1カ月の収益、鈴木みそさんが公開

“Amazon読み放題”で個人作家はこれだけ稼いだ 1カ月の収益、鈴木みそさんが公開

鈴木みそ

20(土)01 鈴木みそ 「銭」 壱巻 感想 18日に、にて連載されている鈴木みそさんのマンガ「銭」の壱巻が届いたので、さっそく読みました。 2日遅れですが、感想です。 表紙 「銭? お金のマンガ? ドロドロしたマンガ?」と思ったあなたは早合点です。 普通の人が「お金のマンガ」と言われてすぐに思いつくのは、「ナニワ金融道」とか、「ミナミの帝王」とかの、コテコテ大阪ノリの濃い~いマンガかもしれません。 「じゃあ、『銭』は濃くないの?」 「濃いですよ~、生々しくて」 「銭」というタイトルの通り、「お金にまつわるエトセトラ」のマンガなのですが、他の「お金マンガ」とは一線を画しています。 「どこが画しているの?」それは、「ともかく細かく、実際の数字をバンバン挙げてくるところ」です。 「原価計算」を延々とコマ割でやるようなマンガは、なかなかありません。 それも、 今このマンガが載っている雑誌ビームの原価計算を……。 マジで数ページに渡って原価計算を延々とやっています でも、それがエンターテインメントになっているのは凄いです マンガ読みとしては、こんなことをされたら、買わずにはいられません。 参考資料として、本棚に置いておかなければなりません。 マンガについていろいろと勝手なことを言う前に、まず現実のお金の話を知っておかないといけないなあと思わせるエピソードです。 鈴木みそさんと言えばファミ通の取材マンガで思い出す人が多いでしょう。 私も真っ先にファミ通を思い出します。 小さなコマで、多いネームで、延々と取材の様子をマンガ化していくあのスタイル。 かなり印象に残るので、1度読んだ人は忘れられないでしょう。 今回の「銭」は、ファミ通の時のようなルポマンガではありません。 でも、鈴木みそさんの持ち味というか、武器を非常に活かしたマンガです。 では、鈴木みそさんの武器とは何か。 それは、「説明力」です。 編集能力と言った方がいいかもしれません。 普通だとマンガとして破綻するような情報量を、1ページにぶち込める構成能力が、鈴木みそさんの持ち味です。 氏のマンガは、絵描きというより、編集者的な切り口で描かれるスタイルのマンガです。 このスタイルは、お金の話を細かくするのに非常に合っています。 非常に突っ込んだ計算までコマ割内で行なってしまう「銭」は、鈴木みそさんの本領発揮といった感じです。 そして、いつもの裏話的ノリで、バシバシと突っ込んだ話を展開してくれます。 「大人の社会科見学」といった感じです。 いいですねー。 担当さんの胃が痛くなりそうなお話 マンガは、お金にうるさい女幽霊「ジェニー」と、交通事故にあって生霊状態の「チョキン」の2人(HNK的子供&お姉さん構成)で進んで行きます。 第1巻では、事故死の場合の保険料、漫画雑誌の値段、アニメの値段、コンビニの値段など、様々な値段(非常に細かい)を、ギャグを交えながら解き明かして行きます。 基本的に、子供の「チョキン」がいろんな値段について勉強していくマンガなのですが、子供と言うよりは「新入社員」や「就職活動をしている学生さん」に読ませたいマンガだなあと思いました。 仕事や社会の現実を、お金の面から楽しく理解できるマンガです。 「なんだ、儲からないのか~~!」「俺の給料が低いのは、こういうことだったのか~~!」とか、思わず叫んでしまうこと請け合いです。 それでは少し、各話について感想を書こうと思います。 第1巻には、以下のエピソードが掲載されています。 いのちの値段• マンガ雑誌の値段(2話分)• アニメの値段(3話分)• 賭博の魂• コンビニの値段(3話分) いのちの値段 保険料の現実を1話で描いています。 連載1話目の意気込みが濃度で伝わってくるお話です。 子供が死んだ場合の、男女による保険料の格差なんて、親にしちゃあ、たまったもんじゃないだろうなあと思いました。 マンガ雑誌の値段 本当の意味での連載1話目。 いきなり、掲載誌ビームのお金の話を暴露しまくりです。 うーん、ビーム編集部が太っ腹なのか、鈴木みそが凄いのか、分からないけど読者的には面白いからいいや。 ともかく、こんなに暴露していいの? と思わされる内容で、非常にいいです。 やっぱり、やるなら、ここまでやらないと駄目だよなあ。 1ページの原稿料まで計算しているのはまいりました。 そりゃあ、単行本が出なかったら、マンガ家さんブチ切れるよなあと納得。 アニメの値段 最近のアニメ業界の問題点、人材の空洞化などを鋭く描いたお話。 「マンガ雑誌」「アニメ」と、ビーム読者層のツボを突きまくりです。 動画マンはお金がないと言うが…… 単なるお金の話だけに止まらず、アニメのテクニックなんかも織り交ぜて紹介しているのはうまいなあと思いました。 お金の話だけをすると構成がマンネリ化するので、その業界特有の情報をうまく料理して入れているのはさすがです。 アニメ業界の問題点が色々と浮き彫りにされていて、解決策はまったく示されていないのですが、作者が抱えている不安というのは伝わってきました。 アニメやマンガは、消費財ではなく、文化なんだから、どうにかしないと! そう紙面が叫んでいました。 賭博の魂 挿話的内容。 コンビニの値段 コンビニがいかに儲からないかを赤裸々に激白する回(違う)。 利益の6割って、年貢の取り立てみたいです いや、現実問題として自殺者が多い話とかは切実だよなあと思いました。 昔友達がコンビニ本社の仕事をしていたので、自殺者多い話は聞いていたので。 賭博の魂で出ていた女の子が引き続き出てくるのですが、この子が何気にかわいいです。 ズルイ。 楽しいだけでなく、ためになる1冊でした。 特に、「マンガ雑誌の値段」の回は秀逸でした。 マンガ読みの人は必読です。 発売は9月25日だそうです。 最後に、鈴木みそさんに関するリンクをまとめておきます。 参考にしてみて下さい。 鈴木みそホームページ ご本人様のWebサイトです。 鈴木みそプロフィール 週刊少年ジャンプOB作家たちの現況のページに掲載されていました。 早速Amazonの会員になりました。 以下、オンラインで読める、鈴木みそさんのマンガです。 鈴木みそ氏による「おとなのしくみ」猿楽庁のしくみ 猿楽庁の紹介の回です。 Final Funtasy XI オンライン ライブマンガ「ライブガ」 FF XIの体験マンガです。

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鈴木みそは「アマゾン読み放題」で儲かったのか!? 金額発表!

鈴木みそ

鈴木みそ(以下、みそ) あーはいはい、あの時でしたか。 イーブックジャパンの鈴木雄介会長が大暴れしてましたよね。 みそ これ、こんど本になるんですよ。 年末くらいに。 みそ これって実は、『』のベースになってるんですよ。 インタビューで聞いた話をまとめて、落とし込んでる。 取材そのままの話と、フィクションに加工した話はこういうふうに違うよ、みたいな。 みそ そうそう、すぐでしたね。 一瞬バーッと売れたけど、まだこれからどうなるか分からないっていう状況でした。 みそ そうですね。 でも、あのときに赤松先生が言ってた懐疑的なものって、まだそのまま業界内に生き残っていて、なかなか後に続く人が少ないんですよね。 みそ ギリギリでしたけどね。 みそ 面白くできてると思うんですけどねぇ……ネームバリューの問題なのか何なのか。 かなり刷ったわりには、ぜんぜん本屋で動いてないんです。 電子版は分からないんですけど、紙が頭抱えるほど売れてないって話。 どうやって宣伝していこうかな。 みそ そうですね。 そこで買っていただけるとありがたいな。 びっくりするほど売れて、2~300万円いっちゃったんです。 この勢いなら、既刊だけで去年の半分は堅いと思います。 みそ あと、新しく出した『』が、当初1000~2000部くらい売れました。 ピークが過ぎてだんだん売れ行きが緩やかになったときに、アマゾンの日替わりセールに入れてもらって。 それで、1日で2400部くらい売れたんですよ。 アマゾンランキングで3日間くらい1位をキープして。 目立つからまた売れて。 トータルで確か、6000部超えたかな。 みそ 電子の1冊で6000部ってかなりの数字ですよね。 紙の単行本は、2万部刷ったのがまだ残ってるのに。 紙は700円弱の本なんで、2万部の印税が130万円くらい。 それを電子の6000部で既に超えちゃってる。 『』の紙版は出版社からですが、電子版はみそ先生が直接出されてますからね。 みそ ただ、 電子だけで原稿料すべてをまかなうことは、まだできないです。 僕の原稿料はページあたり2万円なので、1冊あたり400万円弱。 それとは別に単行本の印税。 その合計額をすべて電子版だけで稼げるなら、雑誌で連載する必要がない状況まで持っていくことができる。 でも、まだそこまで電子は売れてない。 制作コストを考えても、電子版だけの稼ぎで食べていくのはまだ厳しそうです。 みそ これが、電子版だけで1冊あたり2万部売れるようになると、雑誌で連載する必要がないくらいの領域に入ってくる。 そういう状況になると、また方向や仕掛けが変わってくるかもしれない、と見ています。 みそ そうですね。 でもあれはまだ、最終的に紙の単行本のセールスで稼いでますよね。 電子の無料配信だけで考えると、みんな赤字。 「原稿料ってちゃんと出てるのかな?」と思って、いろんなところで聞いてるんですけど、実は紙とそんなに遜色ない金額が出てるみたいですね。 みそ 元々、紙の雑誌は赤字垂れ流し状態だから、ウェブが同じように赤字垂れ流しでも、紙の単行本が売れればいい。 でもこれが、電子雑誌で描いたものを電子書籍で回収するというモデルになったら、書店やら何やらいろいろ必要なくなる。 だから、そこがここから先どういう方向に行くのか、非常に興味深いところですよね。 いまはまだ全国に届けるには、出版社や、取次、書店の力が大きいように思います。 みそ 全体の体力が落ちてきて、仕組みが壊れかけてきてる。 「出版は文化である」みたいな存在価値があったのは間違いないんですけど、だんだん電子の流通になっていったときに、乗り換えられるものは乗り換わっていくというところで、より広がっていけばいいんじゃないかと思うんです。 みそ あれね、公表したことによって成功したとも言えるんですよ。 うまく循環しているというか、ある意味それが告知活動にも繋がっているとも思います。 でもその成功事例を見ても、なかなか後に続く方々が出てこない。 なぜだとお考えです? みそ 何人かは続いてきたけど、思ったほど売上いかないのがマイナス要因なのかな。 僕の場合、情報を出すことと告知がセットになっていたからうまくいったのであって、普通にこれまであった紙の本を電子化しました! って言っても、そんなに売れるわけじゃないんですよね。 出版社から出しても「みそ君、電子化したけど売れないよ?」っていう声を結構聞くんですよ。 書店に置けば売れる紙の本に対して、電子は 作家自らが販売活動や告知や広告を積極的にやらなきゃいけない分野なんです。 手間がかかる。 みそ 『』は2巻でゲームの話が終わって、3巻で電子書籍の話に戻るんですけど、いま非常にシビアなところを描いてるんです。 みそ そう。 出版社の庇護下から抜け出すには、やはりリスクがある。 実はそれほど大きなリスクではないんだけど、大手の出版社は引き戻しにかかってくる。 作家がみんな独立していったら、出版社は困るわけですよね。 たぶん僕が知らないところでも、他の作家にいろいろ言ってるだろうな、と。 みそ 紙の単行本は出版社だけど、電子版は僕が直接出すという話が、僕はできました。 だけど出版社からは、「みそ先生はもう仕方がないけど、 新人がこれから漫画を発表するとき『紙は出版社で、電子は自分で』なんて言い出したら、全力を挙げてそれを止めます」と言われてます。 みそ 「我々はあなたを特別扱いしてるんですから、それを一般論に広げることはやめてください」って。 そして「そういうことを新人が言い出したら、我々としても『連載をする枠はない』と判断しますよ」と。 「じゃあ、KADOKAWAは今後、紙と電子は全部ひっくるめて一緒に出す包括契約ってことですね?」と。 みそ ですよね。 どこも同じように、締め付ける。 そこからあえて飛び出すほどのメリットがあるのか? というところなんです。 出版社と戦争して、仕事が打ち切られてしまっても大丈夫なのか。 追い詰められた人はやるでしょうね。 あと、後腐れがないと思ってる人。 みそ ああ! あの方は喧嘩してやめてますよね。 同じように漫画家で出版社と喧嘩してる人、何人もいますよね。 例えば『ブラックジャックによろしく』の佐藤秀峰さん。 「俺はこのままいくんだ! 編集はくそったれだ!」って敵対するタイプと、中間にいる人と、出版社寄りな人で、ちょっとずつスタンスが違いますよね。 僕は「戦争もあるよ」と言いながらも、穏健派路線なんです。 どじょう鍋で豆腐に逃げ込むようなもの みそ 僕がKDPを始めた当時、何人かの漫画家に「やりましょうよ!」と勧めて、「なんだったら、僕が作ってあげてもいいよ」なんて話をしてたんです。 その辺りをいま『』の連載で描いてるんです。 編集部と「さすがにここまで描かないで!」みたいな綱引きしてます。 出版社はいろんなことに手を広げて巨大化するので、安く電子化できない。 だから、印税率を低いままキープしようとしている。 みそ そう。 以前、アマゾンに「僕がそうやって出してもいいの?」って聞いたら、「いいですよ」という回答だった。 つまり、僕が出版「者」としてKDPで、他の作家の漫画を出してもいいんですよ。 みそ その後も「もしやりたかったら協力するよ」って何人かに聞いたんだけど、いまいち「やります!」って人がいなかったんですよ。 結局みんなそのまま、電子版は自分でやらずに、出版社から出しちゃってる。 あそこで「自分でやる!」って言わないとね。 出版社から出す前だったら、自分で出すという選択肢もあったんですけど。 みそ 僕も『銭』はKDPを始める前に、出版社から出しちゃってて。 それを引き上げて自分でKDPから同じ作品を出すってのは、既に買ってる読者に対して「どうなんだろう?」と思ったんです。 読む側の立場としては、一旦買ったモノはやっぱりそのままキープしておきたいだろうし、続編はそこから出て欲しいだろうし。 『銭』の1巻はここだけど、2巻は違う、みたいなのはおかしいだろ、と。 だから『銭』はそのまま出版社から出し続けて、それ以外はぜんぶ僕が出すということにした。 他の作家にも、まだ電子化してないものは、早めに押さえてしまうべきだってずっと言ってたんですけど……動いた人がどれだけいたかは、分からないです。 みそ 僕は「どじょう鍋」みたいな状態だと思ってるんですよ。 もう鍋がぐつぐつしてきて、だんだんそこも熱くなってくるんだよ? って。 でもみんなまだ豆腐の中に入り込んでる状態で、ギリギリ残ってるじゃないですか。 外はもう焼け野原かもしれないのに。 とはいいつつも、確かにみそ先生は比較的、出版社の方と仲良くやられてる印象があります。 みそ 彼らも、どういうふうに個性を出して生き残るか、という能力を売ってるわけです。 べつに何もしないで会社に入って、のほほんと生きてるわけじゃないですよね。 漫画家は漫画を描くのが商売だけど、それをうまく描かせるのが向こうの商売。 たくさんの漫画家を束ねて利益を配分するという、これまで出版社がやってきたことは、編集者が独立してやればいいと思うんですよ。 コルクの佐渡島康平さんみたいな方が、もっと大勢出てくると思ってたんだけど。 みそ そういう意味では、やはり「寄らば大樹の陰」というか、本当に切羽詰まったところまでは我慢して頑張ってしまう。 これが日本人なんだなーって気がします。 僕はわりと見切りが早いんですよ。 お金を貯めてタイへ移住する計画だから、出版社と関係が薄くなってもぜんぜん構わない。 そうすると、互いにのっぴきならないところも見えてくる。 でも、まだ協力できるところがあるから、一緒にやっていきましょう、って。 みそ 上手ですよね! あの人もう漫画家やめちゃっても、まったく問題ないのに。 しかも「僕は出版社とは喧嘩しません」って、絶対ぶつからない。 みそ 見事ですよ。 作家を代表しながら落としどころを決めて、政治的なところまで介入するなんて。 あれは本来は、出版社がやらなきゃいけないことですよ。 それを作家が音頭を取ってて。 それでいて、まだまだ自分が漫画家として売れることも、ぜんぜん諦めてはいないという。 みそ 信じられないですよ。 ああいう人もいるんだなって。 だから、当分KDPなんか見向きもしないんだろうなーと思ってたいら、絶版マンガ図書館で始められましたよね。 みそ あれね、実は当時から裏では既に、やるって言ってたんですよ。 「試案はある」って、あの時からずーっと温めてた。 赤松先生が言ってたのは、「『あのやり方では』ダメだ」なんです。 でも、紙の出版がこのまま良いはずもなく。 みそ 赤松先生が壊そうとしているのは、zipで検索してタダで読む違法コピー。 ユーザーにダウンロードさせる場所の広告収入は、違法コピー屋とサーバー屋に行ってるだけだ、と。 その仕組みをぶっ壊すために動いてますから、僕らとはまるで方向性が違うわけですよね。 みそ 電子マンガサミットで僕やうめ先生が言ってたことは、これから作家が食えなくなるという話。 自分自身をブランディングして作者個人が読者と繋がることで、ギリギリ食べていけるんじゃないかということをずっと話してたんだけど、赤松先生自身は食うことに困らない。 それよりも、漫画世界全体が違法コピーによって滅びてしまうんじゃないか、ということを考えていた。 なんとかして違法コピー文化を潰すために、タダで読めるけど作家は守れる方法を考えたのが、あそこの落としどころだったんだろうなって。 非常に独自性、オリジナリティがありますよね。 みそ すごいですよ。 あれは他にはないし、きっとグーグルとかに会社を売ったら、何億って価値がある。 収益は作家にぜんぶ戻すと言ってるから、作品が集まってくる。 でも、作家に戻ってくる金額って大したことはないんですよ。 でも、集まっていることによる相乗効果って高くて。 あれをひとまとめにして、どこか……楽天に売るとか、昔考えたらしいんですけどね。 そうすると、それだけでビジネスとして成功してるわけですよね。 漫画家辞めちゃってもぜんぜん平気。 だって、五人くらいの会社で回してるわけですよね。 だから、会社ごと売っちゃえばペイするんですよ。 素晴らしいな、と。 あんなこと、他の誰にも真似できないですよ。 でも、漫画家の赤松先生がやっているからこそ、他の漫画家の方が乗ってきてくれたってのはありますよね。 みそ そうそう、それと、まったくお金取らなかったこと。 どういうボランティアだよ、と。 怪しいなあ、まとめて売るんでしょ? って、僕とうめ先生は言ってて。 みそ でもね、あれは最終的に、やっぱり漫画家の地位向上のために動いてるんだなって思いました。 ある意味、ベゾスに似たような。 儲けじゃなくて、何か取り憑かれたようにカスタマーのために動く、みたいな。 赤松先生は、そういう世界の住人の一人なんじゃないかと僕は思ってます。 noteにはだいぶ関心を持たれているみたいですが、それ以外にも直接やれる手段ってありますよね。 例えば、iBooks Storeとか……楽天Koboもたぶん年内にはセルフパブリッシングを始めます。 本来は、いろんなところで出した方が、作家にとっても、読者にとってもプラスじゃないですか。 あのアマゾンの抱え込み戦略は、圧倒的優位なときはいいですけど、競合してくると変えざるを得なくなるのか。 それとも、パワーバランスが変わらず、そのまま同じ条件でいくのか。 みそ まあ、僕らからしても、できるだけいろんなところがあった方がいいんですよ。 これは楽天だけで出そうか、とか。 どこの電子書店に行っても並んでるのがベストですけど、でも「ここでしか買えない」っていうのも一つの戦略ですよね。 以前一応、iBooks Storeで出したらどうだろうか? というのは考えたんですよ。 でも、いまのところ、Kindleが非常にうまく回ってる。 うまくいってることは、いじくらないってのが僕の信条なんです。 みそ 講談社ブルーバックスから出してる『』と『』は、十数年前に出したときからずっと毎年少しづつ重版がかかってるんです。 初版2万部だったのが、もう12万部くらいになってる。 高校生くらいの学生が、副読本的に買うんですよ。 書店のブルーバックスの棚にも必ず置かれていて、なくなると補充されてまた置かれるという、書店と非常に親和性が高い。 紙でこれだけ毎年動いていて現役で回ってる本はいじくらない方がいいなと思って、電子化するのはいまのところやめているわけです。 原作の先生もいるんで、そこを巻き込んで講談社から独立して、僕が先生に払う形になるのも面倒くさいなと。 あ、そうか、だからうめ先生(小沢高広氏)と共著になってる『』も、直接ではなく出版社から出されてるんですね。 みそ そうです。 あれね、KDPで出してもいいって話だったんですよ。 「我々は紙の本を出します。 電子版も、アマゾン以外で出します。 アマゾンは、先生が直接どうぞ」って。 出版社から出しても印税率がKDPと同じくらいなら、僕らはKDPで出す必要ないわけで。 みそ KDPで面倒なのは、印税を一人の作家に対してしか払ってくれないんですよ。 僕にしろうめ先生にしろ、KDPでやったら毎月相手に印税を振り込まなきゃいけない。 じゃあその振込手数料とか、消費税は? とか、そんな面倒くさいことを毎月やりたくないわけですよ。 逆に、出版社はそういう仕組みを持っていて、一年に一回売れた分だけ振り込んでくれて、伝票も出してくれる。 じゃあ、KDPでやらないから、紙も電子版もぜんぶそちらでやってくださいって話になったんです。 みそ そう、これは僕らにKDPという切り札があるからできる交渉なんですよ。 最終的には、僕らは自分で出すこともできる。 でも印税率上げてくれるんだったら、お願いするって。 これね、うめ先生が非常に交渉上手なんですよ。 昔は言いなりになってたわけですから。 みそ そうなんですよ。 僕らは、原稿料が振り込まれて初めて金額を知るような仕事をずっとやってきた。 先に原稿料がいくらというのを話さないままでやってきたから、交渉なんかできるはずもなかったんですよ。 アマゾンKDPが出てきて、やっとそういう話ができるようになった。 もし他のみんながやらなくても、「鈴木みそはアマゾンに行ってこんなに稼いでるよ」という情報が、他の人の交渉カードになるかもしれない。 契約更新で、次の三年も同じ条件でという話を、今回は二年にしましょう、とか。 出版社からの電子版は停止するとか、印税率の交渉だってできるはずなんですよ。 そういう交渉ができるようになっただけ、ずいぶん見通しが明るくなりましたよ。 それまでは、暗黒だったんだもん。 みそ そうです。 だから楽天Koboにも始めて欲しいし、いまでもiBooks Storeで出せる。 「出せる」ということによって、アマゾンも作家や出版社に対してもう少し柔らかい対応をせざるを得なくなるかもしれない。 よりオープンになっていくことは、いいことですよね。 そう思ってしまったらこの漫画の狙いは成功です」とありました。 みそ はい、そのままですね。 僕自身はステマなんかやってないんですよ。 アマゾンでのステマは不可能ではないけど、すごく大変だから「あれは労力に見合わない」って話を以前聞いてて。 みそ Kindleは1人で同じ本を何部も買えないから、ランキングを操作するにはバイトを雇ってみんなで一斉に買うしかないって聞いて、「じゃあその話は漫画に入れよう」と思ったんです。 漫画の中ではあえてそういうことをやらせて、「プロってのは結果が出るように仕向けるのさ」っていうセリフで説得力を持たせてますけど、そんなことやったって儲からないし。 アマゾンレビューに「鈴木みそなんて、ランキング操作してるくせに」なんて書き込みがあって。 ああ、こういうふうに読み違える人もいるんだなあ、それもまた一考なりと。 では、ここで改めて「ステマなんかやってません」と、明確にしておきましょう。 みそ そうですね。 僕はそれほど出版社と対峙することを恐れていない。 僕はどちらかというと、山田仁五郎のキャラに近いんですよ。 みそ そう。 そうしておくと、『』を読んでくれた漫画家が、「ちょっとやってみようかな」って考えてくれるかもしれないと思って。 みそ そういう意味ではストーリー漫画って面白いな、って感じてます。 僕がストーリー漫画を描き始めたのは『銭』からなんですけど、それまでは取材モノのノンフィクション中心だった。 こうやってフィクションの中で展開した方が、案外そこに本質的なモノを描き出すことができるのかもしれないって思いますね。 本当のことって、そのまま描けないじゃないですか。 ノンフィクションで描けるギリギリのところまで情報を操作するより、始めから「架空ですよ」と言いながら「でもどこまで本当のことを描いてるか分からないですからね」という方が案外本当っぽいかなって。 そっちの方がリアルに読者へ伝わっていくのかもしれないですね。 漫画家・鈴木みそさんへのインタビューなどが掲載されている『月刊群雛 GunSu 2014年12月号』はか、下記表紙画像のリンク先からお求め下さい。 誌面は縦書きです。 もっと見る 一部のみ表示.

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鈴木みそ おすすめランキング (118作品)

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AmazonUnlimited、1ヶ月でいくらになったのか!? 9月15日にAmazonからデータがやってきました。 8月の売上並びに、貸出本(KNPT)の量はどれくらいだったのか。 最初3万ページ読まれているけど、お金にならない! と勘違いして「もうUnlimitedやめる!」とツイートしてしまったのが3日目。 上の赤いグラフが「販売数」日々の売上がこうしてグラフ化されているのがKDPのえらいところ。 下の青いグラフ。 これが「貸出数」アンリミテッドで無料で読める本の、読まれたページ数を示しています。 販売数は、リミテッドが始まってもほとんど変化がないレベル。 「アマゾンやめる」ツイートをきっかけにして、話題になったおかげか、4日目から青いグラフがポンと伸びまして、5日目に15万ページになりました。 1ページあたり0. 5円なので、日に7万円ちょっと売れてます。 すごいね。 その後もペースはあまり変わらず、お盆前後のお休み期間は読まれていたようです。 そして1ヶ月でどれだけ行ったのか。 363,202頁 184,314円(小数点以下切り捨て) 36万頁は、200頁の本1800冊分です。 かなりのページ数です。 これ以前も書きましたが、ギリギリ温泉1巻の場合、貸した方が本が売れるよりも高いのです。 100円の本は35%なので、1800冊売れても63,000円です。 貸してる方が作者は3倍もインカムが多い。 という不思議な現象になってます。 ギリギリ温泉2巻 304,676頁 154,614円 ギリギリ温泉3巻 286,494頁 145,387円 ギリギリ温泉4巻 321,548頁 163,176円 この期間、この4冊の販売数は169冊、23,607円にとどまってます。 やっぱり読み放題だと売れなくはなるよね。 続けていきましょう。 71,513頁 36,290円 53,399頁 27,098円 6,870頁 3,486円 514,502頁 261,094円 ナナのリテラシー2巻 349,077頁 177,146円 ナナのリテラシー3巻 359,710頁 182,542円 28,029頁 14,223円 オールナイトライブ2巻 19,858頁 10,077円 締めまして、 8月1ヶ月での全ての頁は2,779,361頁。 金額にすると1,410,445円! 141万円ですよ。 これに販売金額をあわせたものが振込金額になります。 すげえ。 8月は無料お試し期間だったので、すごい数の本が読まれて、Amazonが悲鳴を上げて出版社との契約を変えてしまい、それによって撤退したところもかなりの数になっていると聞きます。 では9月は読まれた頁が激減しているのでしょうか。 はいこれが今月のデータです。 上の赤い販売データで急に伸びてとんがっているところ、ここが9月2日です。 9月1日から「ナナのリテラシー1巻」が今月のAmazonオススメに入りまして、販売が急増しました。 下の青いグラフ、レンタルを見てください。 なんと、減らずに伸びてます。 大手の出版社がいなくなり、競争相手が減っていることが影響しているのかもしれません。 KDPで1千万円売れた14年は、話題になった最初の月と2ヶ月目で600万円と6割を稼ぎ出し、後ろがどんどんしぼんでいったという経緯でした 笑 今回はもしかしてじわじわ長いこと読まれ続けるんではないかと期待してます。 KindleUnlimited、いいですよ! いけますよ! やっぱりAmazonですよ!(手のひら返し) Unlimitedで一番大事なのは、次の頁をめくらせる力です。 次の単行本を読んでみよう、と思わせる作品であること。 実は販売よりもレンタルの方が、作品の真価を問われるのかもしれないですね。 おおー怖わー。 すでにエロ漫画の作者が8月の値段を発表していて、それはオレの倍以上の売上げです。 ずっとランキングにいた佐藤秀峰さんは桁外れに大きかったと思います。 マンガ家の皆さん。 出版社にまかせてないで自分で出しちゃいましょう。 【追記】エロ漫画家の作者というのは IronSugarさんのことで、296万円という数字を叩き出しています。 エロは強いですね。 (アマゾンはエロに対して、突然販売を中止したりすることがあり、作家としては販売することを躊躇する部分があるかもしれないですが、当たるととても大きいということがわかります).

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